総領事のご挨拶

 中国西南地域の友人の皆様,在留邦人の皆様,こんにちは。
 
春節も過ぎ重慶は急に暖かくなってきました。この半年間ずっと霧に包まれていた「霧都」重慶もだいぶ晴れてきました。当地では春は短く,すぐ暑い夏になるとのことです。短い重慶の春を楽しみたいと思います。当館が管轄する西南地域、すなわち重慶市、四川省、雲南省及び貴州省を合わせると、面積は日本の約3 倍、人口は約2 倍です。そしてここに漢民族だけではなく、多くの少数民族が住んでいます。ここ中国内陸部,つまり西南地域はきわめて重要であり,多くの魅力にあふれています。

 本年は日中平和友好条約締結40 周年であるとともに、当館が重慶に事務所を開設してから20 周年となります。当館ではその20 周年にちなんで当地の青少年に記念のロゴマークを募集しました。たくさんの応募がありましたが、SNS で投票を呼びかけた結果、19 才の日本語を学ぶ大学生の作品が選ばれました。下に掲載します。作者の説明によれば、全体は20 周年の「20」を表しており、「2」は平和を表す鳥を象徴し、「0」は桜で、鳥の赤い目は日の丸とのことです。当地の青年の日中の平和と友好を願う気持ちが感じられる素晴らしい作品だと思います。我々もこの気持ちを忘れず、本年は当地と日本の交流をいっそう活発に行いたいと考えています。

 当館ではすでに,重慶市外事僑務弁公室をはじめとする各方面のご支援を得て,重慶を中心に多くの交流活動を全力で始めており,各方面から好評を得ております。これにより当地における日本理解がいっそう深まることを願っています。特に青少年との交流を重視しています。青少年こそ将来の日中友好を担う主役だからです。また,平昌冬季オリンピックに続き,2020年にはいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。さらにその2年後には北京で冬季オリンピックがあり,東アジアで3回連続オリンピック・パラリンピックが開催されます。この貴重な機会を捉え当館ではスポーツ交流も推進していきたいと考えています。

 経済面に目を移せば,西南地域の発展ぶりはめざましく,GDP成長率はいずれも全国平均を上回っています。日本の経済界も西南地域に大きな関心を寄せており,昨年は日本から国会議員団や経団連,経済同友会をはじめとする重量級の経済ミッションが視察に来ました。「一帯一路」構想による物流網の発展にも関心が高まっています。このような勢いを大切にし,日本と西南地域の経済交流を促進して,日中関係をより強固なものにしていくべきと考えます。「戦略的互恵関係」がまさに日中外交の柱です。
 
在重慶日本国総領事
小松道彦