草の根無償資金協力竣工式
(雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設プロジェクト)日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力によって雲南省瀘西県白水鎮において建設が進められてきた白水鎮日中利民中心衛生院総合棟が2008年1月に完成し、7月18日、同衛生院において竣工式が開催されました。
竣工式には当館の遠山茂首席領事、朱暁陽雲南省商務庁副庁長のほか、プロジェクト関係者及び周辺住民が出席して盛大に行われました。関係者の挨拶では、本件衛生院の紹介や日本政府への感謝の意が表明されるとともに、現地の住民及び関係者の入院病棟の完成に対する喜びが感じられました。
院内を視察する遠山首席領事 完成した衛生院前で
「雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設プロジェクト」とは
瀘西県白水鎮は雲南省の国家級貧困県である瀘西県の中でも、特に貧しい地域の1つです。白水鎮中心衛生院は、老朽化のため建築面積の全てが危険家屋となっていた上、資金不足のため新たに建設した仮設棟も安全性に問題がありました。このため、日本国政府の草の根無償資金協力により、鉄筋コンクリート3階建ての総合棟建設費を支援しました。また総合棟建設にともない、整骨科、口腔外科、手術室などが新設されました。
本件援助によって、白水鎮住民の基礎医療環境が向上し、鎮および付近の住民約5万人が、安全で適切な医療環境のもと、安心して治療を受けることが出来るようになります。
また、新衛生院は、日本からの草の根援助を記念して、「白水鎮日中利民中心衛生院」と呼ばれることになりました。
当館は、今回の草の根無償資金協力が、雲南省における貧困地域の基礎医療環境の向上に貢献し、多くの住民が安心して医療サービスを受けることが出来るようになることを期待します。また、日本と雲南省の交流及び協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が促進されることを希望しています。