草の根無償資金協力竣工式
(四川省平昌県得勝小学校新校舎建設プロジェクト)日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力により四川省平昌県得勝鎮において建設が進められてきた同県得勝小学校の新校舎が2007年7月に完成し、本年10月14日、同校において竣工式が開催されました。
竣工式には当館の冨田昌宏在重慶日本国総領事、陳延栄・巴中市副市長、龐広龍・四川省外事弁公室処長のほか、プロジェクト関係者及び学校の生徒が出席して盛大に行われました。校庭には同校の生徒及び教職員が多数集まり式を見守っていました。関係者の挨拶では、本プロジェクトの紹介や日本政府への感謝の意が表明されるとともに、現地の学生及び関係者の新校舎完成に対する喜びが感じられました。
完成した新校舎の前で テープカット 完成した得勝小学校校舎 集まった生徒と教職員
「四川省平昌県得勝小学校新校舎建設プロジェクト」とは
日本国政府の無償資金協力により、国家級貧困県である四川省平昌県の得勝鎮において、D級危険家屋となっていた小学校校舎を再建したプロジェクトです。
1980年代に地域住民の出資により建設された得勝小学校の校舎は、長期使用による劣化のため国家認定のD級危険家屋となっていました。(AからDまでのランクがあり、D級とは、危険性が高いため早急に建て替えが求められている建築物を指します)。また、全ての学級の生徒数が90人を超過しており、そのうち5つの学級は生徒数が100人超と、深刻な教室不足に悩まされていました。このような状況を改善するため、日本国政府は草の根無償資金協力によって、22教室を備える6階建て鉄筋コンクリートの新校舎を建築する資金を支援しました。
新校舎の完成により、1,980名あまりの生徒たちが国家基準を満たした校舎で安心して授業を受けられるようになるとともに、教育水準の向上により、同校は地域貢献を一層高めることができるようになります。
当館は、今回の草の根無償資金協力が、四川省における貧困地域の基礎教育環境の向上に貢献し、多くの生徒が安心して教育を受けることが出来るようになることを期待します。また、日本と四川省の交流及び協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が促進されることを希望しています。