草の根無償資金協力署名式
（四川省徳陽市羅江県調元鎮衛生院建設計画）
（四川省綿陽市塩亭県三星中心小学校建設計画）
（四川省雅安市エイ経県エイ河郷中心衛生院建設計画）
（四川省雅安市エイ経県民建イ族郷中心小学校建設計画）
（四川省アバチベット族・キョウ族自治州九寨溝県安楽衛生院建設計画）２００８年１２月８日、四川省成都市において草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である「四川省徳陽市羅江県調元鎮衛生院建設計画」、「四川省綿陽市塩亭県三星中心小学校建設計画」、「四川省雅安市エイ経県エイ河郷中心衛生院建設計画」、「四川省雅安市エイ経県民建イ族郷中心小学校建設計画」及び「四川省 アバチベット族・キョウ族自治州九寨溝県安楽衛生院建設計画」の贈与契約署名式が行われました。
署名式では譚欣・四川省人民政府外事弁公室副主任等の同席の下、冨田昌宏在重慶総領事と丁湘・塩亭県県長のほか３県の副県長がそれぞれＧ/Ｃ（贈与契約）への署名を行いました。
２００８年５月１２日に発生した四川大地震により、四川省の多くの地域が重大な被害を受けました。今回の４県の５つのプロジェクトサイトはともに同地震の被災地域で、いずれも激しく損壊し、中には犠牲者が出たところもあります。学校、医療施設の再建は、震災復興において優先すべき事項であり、日本国政府は、地震復興支援の一環として草の根無償資金協力により、これらのプロジェクトを支援することを決定しました。
「羅江県調元鎮衛生院建設計画」とは
本件は、羅江県調元鎮において、震災により倒壊した同鎮衛生院総合棟を再建する計画に対して、必要な資金１２８，８０７米ドルを供与するプロジェクトです。元々、建物の大半が老朽家屋で、現有の設備でも地域住民の医療ニーズを満足させることが困難な状況でしたが、地震により施設の大部分が倒壊し、診療活動が一層困難になりました。
本プロジェクトの実施によって、地域の住民が安心して医療を受けられるようになり、また、機材設備の向上・耐震機能の強化等により、災害にも強い安全な医療施設として更に地域貢献が高まると期待されます。
「塩亭県三星中心小学校建設計画」とは
本件は、同省東北部に位置する塩亭県玉龍鎮において、損壊した小学校の校舎再建に必要な資金８７，７９６米ドルを供与するプロジェクトです。支援対象の三星中心小学校は、生徒３４２名を有する同地域の中心的な小学校でしたが、地震により校舎は半壊状態となり、生徒達は現在隣接地に仮設したプレハブ校舎で授業を受けています。
本プロジェクトの実施により、生徒達が再び正常な学校生活をおくることができるようになり、また、新校舎は十分な耐震性を有していることから、万一、同規模の地震が発生した場合においても、安全が確保できると期待されます。
「エイ経県民建イ族郷中心小学校建設計画」及び「エイ経県エイ河郷中心衛生院建設計画」とは
民建イ族郷中心小学校建設計画は、同省西南部のエイ経県民建イ族郷において、地震により倒壊した小学校の学生宿舎再建を支援するプロジェクトです。また、同県のエイ河郷中心衛生院建設計画では、倒壊した衛生院の病棟再建を支援します。供与する資金は、それぞれ８７，８４７米ドルです。
この２件のプロジェクトの実施により、民建イ族郷中心小学校では生徒達が再び正常な学校生活をおくることができるようになり、また、エイ河郷地区では住民の医療条件が改善され、いつでも安全な環境で安心して医療サービスを受けることができると期待されています。
「九寨溝県安楽衛生院建設計画」とは
本件は、同省北部に位置する九寨溝県安楽郷において、半壊状態となり使用不能となった同郷衛生院の病棟再建に必要な資金８５，２５４米ドルを供与するプロジェクトです。世界遺産に指定されている景勝地・九寨溝を有し毎年大勢の観光客が訪れる同県も、他の被災地と同様に重大な被害を受けました。その中でも、同県安楽郷唯一の医療機関である当衛生院は、病棟ほか各施設が激しく損壊し、正常な診療活動ができなくなりました。
本プロジェクトの実施により、同郷住民の医療条件が改善されるほか、施設の規模も拡充するため、より多くの人々がいつでも安心して医療サービスを受けることができるようになると期待されています。
当館は、この５件のプロジェクトが早期に完成し、被災地の人々が一日も早く元の生活に戻れるように願うとともに、今回の草の根無償資金協力を通じて、日本と四川省の交流及び協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が更なる発展を遂げることを期待しています。
（了）
在重慶日本国総領事館
Consulate-General of Japan at Chongqing
Consulate-General of Japan at Chongqing
