草の根無償資金協力プロジェクト署名式
(貴州省榕江県計画郷飲用水整備計画)
(貴州省黎平県陽朝小学校建設計画)
(貴州省清鎮市暗流郷飲用水整備計画)

 

 2011年3月22日、日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である「貴州省榕江県計画郷飲用水整備計画」、「貴州省黎平県陽朝小学校建設計画」及び「貴州省清鎮市暗流郷飲用水整備計画」の資金贈与契約(G/C)署名式が省都・貴陽市で行われ、姚守倫・貴州省政府外事弁公室主任、禄文斌・貴州省扶貧基金会理事長ほか出席の下、日本政府を代表して当館の瀬野清水・総領事が、それぞれのプロジェクトの被供与団体とG/Cに署名しました。

 

瀬野総領事挨拶
署名の様子

 

「貴州省榕江県計画郷飲用水整備計画」概要

 同プロジェクトは、貴州省東南部に位置する榕江県計画郷において、水源から各集落へ飲用水を供給するためのパイプライン及び供水施設を建設するプロジェクトです。今回の草の根無償協力により、同郷計画村地区の住民1,195人に加え、同村にある小学校の生徒45名が長年にわたり悩まされていた飲用水をめぐる問題から解放されます。

 

   
集落の様子
水をためているところ

 

「貴州省黎平県陽朝小学校建設計画」概要

 同プロジェクトは、貴州省東部に位置する黔東南ミャオ族トン族自治州黎平県の洪州鎮陽朝村において、老朽化し危険家屋に指定された陽朝小学校の校舎及びトイレを再建するプロジェクトです。このプロジェクトでは、鉄筋コンクリート3階建ての新校舎及びトイレが新たに建設され、完成後は同校児童180名に加え、プロジェクト実施後に同校に通うこととなる付近の小学校児童316名が安全かつ整備された学習環境で学習できるようになります。

 

    
危険家屋である校舎
教室の様子

 

「貴州省清鎮市暗流郷飲用水整備計画」とは

 本プロジェクトは、貴州省中央部に位置する清鎮市暗流郷において、水源から各集落へ飲用水を供給するためのパイプライン及び供水施設を建設するプロジェクトです。今回の草の根無償協力により、同郷の岩上村、洗米村など6村の住民計4,500人余りに加え、同地域内にある3小学校の生徒計1,500名の飲用水をめぐる困難が解決されます。同供水施設等が地域の将来にわたる経済的、社会的発展に大きく役立つよう希望しております。

 

使用している水がめ
水源となる深井戸

 

 供与金額は以下の通りです。  当館は、これら3件のプロジェクトが早期に完成し、この地域における社会的発展と生活水準・福利の向上に貢献し、住民の方々がその効果を享受できることを願っています。また、今回の草の根無償資金協力を通じて、日本と貴州省の交流および協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が一層促進されることを期待しています。
(了)