草の根無償資金協力プロジェクト竣工式
(貴州省凱里市都力小学校建設計画)日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償資金協力」)プロジェクトとして87,115米ドル(約59万人民元相当)の支援を実施した「貴州省凱里市都力小学校建設計画」の工事が完了し、2011年3月22日、現地においてプロジェクトの竣工式が実施されました。
竣工式には、瀬野清水・在重慶日本国総領事、尹有崗・貴州省外事弁公室渉外処長、禄文斌・貴州省扶貧基金回理事長、毛暁燕・貴州省凱里市副市長及び現地プロジェクト関係者が出席したほか、大勢の地元住民が参加して盛大に行われました。関係者の挨拶では、プロジェクトの紹介や日本政府への感謝の意が述べられるとともに、これによって児童らがより良い環境の中で学ぶことが可能になったとの喜びが伝えられました。
総領事挨拶 歓迎の様子
「貴州省凱里市都力小学校建設計画」とは
日本国政府の草の根無償資金協力により、貴州省凱里市大風洞郷における老朽化した小学校の建て替え計画を支援したプロジェクトです。
大風洞郷は凱里市北西部に位置する山村地区で、住民のほとんどが少数民族という地域です。都力小学校は、永年にわたり農村地域の初等教育に大きな貢献をしてきましたが、老朽化による校舎の損傷が著しく、正常な授業ができない状況にありました。
授業風景 崩れかけた天井このような状況を改善するため、日本国政府は草の根無償資金協力によって、同地での小学校建設計画を支援しました。このプロジェクトの完成により同校児童350人が安全な環境下で安心して勉学に励むことができるようになりました。また、プロジェクトの実施により、就学可能人数が増加して、同地域の未就学児童が減少したとの報告もあります。
新校舎前で記念撮影 新校舎草の根無償資金協力は日本国民の中国国民に対する友好の証です。貴州省においては1995年以来、今回のプロジェクトを含めて合計32件、約265万米ドル(約2,042万人民元相当)をこれまで支援してきました。当館は、今回の草の根無償資金協力を通じて日本と貴州省との友好協力関係が更に密接になり、日本国民と中国国民のさまざまな分野での交流が一層発展するよう願っています。
(了)