草の根無償資金協力プロジェクト署名式
(雲南省永徳県大山郷飲用水整備計画)日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力(以下「草の根無償資金協力」)プロジェクトとして104,372米ドル(約69万人民元相当)の支援を実施した「雲南省永徳県大山郷飲用水整備計画」の工事が完了し、2011年12月22日、現地においてプロジェクトの竣工式が実施されました。
竣工式には、瀬野清水・在重慶日本国総領事、王伊春・雲南省メコン川区域経済合作協調小組弁公室副主任、王銀梅・雲南省臨滄市発展改革委員会副主任、陳麗君・雲南省臨滄市永徳県委員会常務委員/県委員会宣伝部長、李開萍・永徳県副県長及び現地プロジェクト関係者が出席したほか、多くの地元住民が参加して盛大に行われました。関係者の挨拶では、プロジェクトの紹介や日本政府への感謝の意が述べられるとともに、地域住民の代表から、これによって水汲みの苦労や不衛生な水への不安から解放され農業生産に専念できるようになったとの喜びが伝えられました。
署名式の様子 署名の様子1 署名の様子2 署名式参加者「雲南省麗江市玉龍ナシ族自治県少数民族初等教育改善計画」は、雲南省西北部に位置する玉龍ナシ族自治県の拉市郷吉余村において、新たに総合棟を建設するプロジェクトです。同校では、教育改革により付近3校の児童を受け入れたことによる教室数不足が問題となっています。プロジェクト完成後、同校児童188名が広々とした学習環境で学習できるようになります。
授業風景 ナシ族の文字「雲南省臨滄市滄源ワ族自治県少数民族公衆衛生計画」は、雲南省西南部に位置する滄源ワ族自治県芒カ鎮において、水源から各集落へ飲用水を供給するためのパイプライン及び供水施設を建設するプロジェクトです。今回の草の根無償協力により、同鎮南腊村地区の住民481人に加え、同村にある小学校の生徒34名が長年にわたり悩まされていた飲用水をめぐる問題から解放されます。
甘モン地区の居住エリアの様子 使用している水瓶これらプロジェクトの実施により、2県の住民が長年にわたり悩まされていた問題が解決され、同地域が将来にわたり経済的、社会的に大きく発展していくことを希望しております。
供与金額は以下の通りです。
- 玉龍ナシ族自治県少数民族初等教育改善計画:107,412米ドル(約67万人民元相当)
- 滄源ワ族自治県少数民族公衆衛生計画:104,615米ドル(約65万人民元相当)
当館は、これら2件のプロジェクトが早期に完成し、これら地域における社会的発展と生活水準・福利の向上に貢献し、住民の方々がその効果を享受できることを願っています。また、今回の草の根無償資金協力を通じて、日本と雲南省の交流および協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が一層促進されることを期待しています。
(了)