草の根無償資金協力プロジェクト署名式
(重慶市巴南区双河口鎮連携公衆衛生計画)

 

 2012年3月12日、日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である「重慶市巴南区双河口鎮連携公衆衛生計画」の資金贈与契約(G/C)署名式が重慶市内で行われ、涂経平・重慶市人民政府副秘書長、宋暁国・重慶市対外貿易経済委員会副主任ほかの出席の下、日本政府を代表して瀬野清水・在重慶日本国総領事が、プロジェクトの被供与団体とG/Cに署名しました。

 

総領事挨拶
巴南区人民政府とのG/C署名

 

「重慶市巴南区双河口鎮連携公衆衛生計画」

 本計画は、巴南区の双河口鎮における衛生院の医療器材を整備するプロジェクトです。このプロジェクトに対し、日本国政府は草の根無償資金協力によって整備資金109,373ドル(約70万人民元相当)の供与を決定しました。
 重慶中心地の南に位置する巴南区は、長安鈴木汽車有限公司や、平山泰凱化油器有限公司等の日系企業があり、また区指導者も日本視察に赴く等日本とのつながりが深い地域です。同区双河口鎮衛生院では、医療器材の老朽化や必要医療器材の不足などの理由から患者に対し正確な診断や治療が出来ていません。

 

     
酸素ボンベ
吸引機
レントゲン現象液
問診棟

 

 本プロジェクトの実施後、同鎮及び周辺地域の住民約1万9千人余りの住民がより良い医療環境の中で治療を受けることが可能になります。また、現在同鎮外にある上級医療機関での診療を余儀なくされている救急患者及び重病患者の経済的負担を軽減することができると期待されています。
 当館は、このプロジェクトが早期に完成し、住民の方々がその効果を十分に享受できることを願っています。また、今回の草の根無償資金協力を通じて、日本と重慶市の交流および協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が一層促進されることを期待しています。
(了)