草の根無償資金協力竣工式
(貴州省黄平県谷隴鎮民族中心衛生院建設プロジェクト)貴州省東南部の海抜600~1,000mに位置する貴州省黄平県谷隴鎮民族中心衛生院は、日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力によって建設が進められてきましたが、昨年11月に完成し、2008年2月27日、同衛生院において竣工式が開催されました。
竣工式には当館の冨田昌宏総領事、林懐榕・貴州省外事弁公室副巡視員、楊洪・貴州省外事弁公室処長が出席しました。関係者の挨拶では、本件衛生院の建設の意義や日本政府への感謝の意が表明されるとともに、現地の住民及び関係者の入院棟に対する喜びが感じられました。
完成した衛生院 記念プレート
式典での冨田総領事の挨拶 衛生院内の視察
「貴州省黄平県谷隴鎮民族中心衛生院建設プロジェクト」とは
本プロジェクトは、日本国政府の無償資金協力により、貴州省の谷隴鎮において倒壊の可能性が大きいD級危険家屋と指定された衛生院の病棟を、4階建ての新病棟に建て替える資金87,471米ドルを供与したプロジェクトです。
谷隴鎮民族中心衛生院は、1951年に建設され50数年を経て、老朽化が激しいにも拘らず、財政難のため改修することができませんでした。スペースも限られており、一般患者と伝染病患者との分離治療・入院すら徹底されておらず、院内感染も発生している状態でした。
本件プロジェクトにより、同衛生院周辺の10.7万人あまりの住民が安全かつ適切な医療環境で治療を受けられることになり、同地域における基礎医療環境の改善が期待できます。
当館は、今回の草の根無償資金協力が、中国における貧困地域の発展と生活水準・福利の向上に貢献することを期待します。また、日本と貴州省の交流及び協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が促進されることを願っています。(了)