草の根無償資金協力竣工式
(雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院中日友好入院棟建設プロジェクト)雲南省の北西部、海抜2,000mを越える山岳地帯に位置する怒江州蘭坪県河西郷衛生院の入院病棟は、日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力によって建設が進められてきましたが、昨年2007年12月に完成し、2月20日、同衛生院において竣工式が開催されました。
竣工式には当館の冨田昌宏総領事、鄭毅雲南省怒江州副州長のほか、衛生院関係者及び周辺住民が出席して盛大に行われました。関係者の挨拶では、本件衛生院の建設意義や日本政府への感謝の意が表明されるとともに、現地の住民及び関係者の入院棟完成に対する喜びが感じられました。
完成した入院棟 記念プレート テープカットする様子 関係者と懇談する冨田昌宏総領事
「雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院中日友好入院棟建設プロジェクト」とは
本プロジェクトは、日本国政府の無償資金協力により、雲南省の国家級貧困県である怒江州蘭坪県にある河西郷衛生院において、危険家屋となって使用できない入院棟に代わる新たな入院棟を建設する資金83,098米ドルを供与したプロジェクトです。
河西郷衛生院は同郷唯一の衛生院であり、1996年に発生した大地震と2005年の大雪の被害を受け、入院棟を含めた829㎡が危険家屋となっていました。同衛生院は診察棟の一部を入院患者に当てていましたが、ベッドが足りず患者の大部分が入院できずに、自宅で治療を行っている状態でした。
本件プロジェクトにより、同衛生院における、1日あたり約100人の外来患者、年間約300人の入院患者に直接裨益し、自宅療養を強いられていた患者は安心して入院し治療を受けられるようになります。
当館は、今回の草の根無償資金協力が、雲南省における貧困地域の発展と生活水準・福利の向上に貢献することを期待するとともに、日本と雲南省の交流及び協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が促進されることを希望しています。