草の根無償資金協力「雲南省龍陵県黄連河小学校校舎建設計画
贈与契約署名式日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である「雲南省龍陵県黄連河小学校校舎建設計画」の贈与契約(G/C)署名式が雲南省昆明市で開催され、冨田昌宏・在重慶日本国総領事、朱旦生・雲南省商務庁副庁長、鐘磊・龍陵県人民政府県長及びその他関係者が出席しました。
署名式の様子 契約書の交換黄連河村は、雲南省の省都である昆明市より車で12時間かかり、県の中心部より車でさらに3時間を要する、平均海抜2,300メートルの山間部に位置し、国家級貧困県龍陵県の中でも経済発展が特に遅れている地域です。村民一人当たりの年間純収入は600元と、雲南省の農村居住者一人当たりの年間純収入2041.79元(国家統計局2005年度統計より)を大きく下回っています。
1958年に建設された黄連河小学校の校舎は、老朽化が激しく、建築面積の50%以上が危険家屋と認定されました。当館が実施した調査の結果、子供たちに安全な教育環境を提供するため、早急に新校舎を建設する必要性があり、援助の必要性が高いと認められました。
黄連河村リス族集落 黄連河小学校校舎本件援助によって、新校舎が完成すれば、2006年には二つの分校に分かれていた生徒数88名も新校舎へ移り、計270名の生徒が国家基準を満たした校舎で安心して授業を受けられるようになる予定です。当館は、このプロジェクトが、この地域における基礎教育の発展に貢献することを希望します。
(了)