草の根無償資金協力竣工式
(雲南省龍陵県黄連河小学校新校舎建設プロジェクト)省都の昆明より南西へ遠く離れた平均海抜2,300mの山間部に位置する雲南省龍陵県の黄連河小学校は日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力によって建て替えが進められてきましたが、今年(2007年)6月に完成し、9月28日、同小学校において竣工式が開催されました。
竣工式には当館の遠山茂首席領事、喩頂成・雲南省商務庁副庁長、殷永林・同国際関係処長のほか、県及び小学校関係者が出席して盛大に行われました。関係者の挨拶では、本件小学校の建設の意義や日本政府への感謝の意が表明され、現地の児童及び関係者がその完成を喜んでいることが強く感じられました。
完成した新校舎 記念プレート 竣工式典に参加した生徒と住民たち 竣工式典にて挨拶する遠山茂・首席領事
「雲南省龍陵県黄連河小学校新校舎建設プロジェクト」とは
「雲南省龍陵県黄連河小学校新校舎建設プロジェクト」とは、日本国政府の無償資金協力により、雲南省の国家級貧困県である龍陵県の黄連河小学校において、危険家屋となった旧校舎を新校舎に建て替えるための資金75,012米ドルを供与するプロジェクトです。昨年3月9日に、贈与契約署名式が雲南省昆明市にて開催され、日本国政府の援助資金による3階建て、620㎡の小学校校舎が今年6月に無事完成しました。今回のプロジェクト完成により、270人あまりの子供たち(同校の生徒は全て少数民族であるリス族です。)が国家基準を満たした校舎で安全で快適な環境安心して勉学に励むことが出来るようになりました。竣工式典では生徒たちと多くの地域住民が参加し、同プロジェクトに対する謝意と関心の高さが伺えました。
当館は、このプロジェクトが、中国における貧困地域の発展と生活水準・福利の向上に貢献することを期待します。また、今回の草の根無償資金協力を通して、日本と雲南省の交流および協力関係が更に密接になり、日中両国民の友好関係が一層促進することを希望しています。