草の根無償資金協力贈与契約署名式
「雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設計画」
「雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院日中友好入院棟建設計画」2006年12月11日、日本国政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件である、「雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設計画」、及び「雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院日中友好入院棟建設計画」の贈与契約署名式が、昆明市の錦江大酒店で開催され、王敏正・雲南省発展改革委員会副主任、姜雲章・省外事弁公室副主任、商務庁関係者等の出席の下で、当館の冨田昌宏総領事と刀剣・瀘西県県長、および羊明・蘭坪県県長の間でG/C(贈与契約)への署名が行われました。
出席者各位 瀘西県人民政府との署名 蘭坪県人民政府との署名
「雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設計画」とは
「雲南省瀘西県白水鎮日中利民中心衛生院総合棟建設計画」は、日本国政府が無償資金協力により、国家級貧困県である瀘西県の白水鎮において、老朽化のために危険家屋となっている中心衛生院を再建する資金、80,794米ドル(64万人民元相当)を供与するものです。衛生院が完成すれば、日本からの草の根援助を記念して、「白水鎮日中利民中心衛生院」と呼ばれることになります。
援助の社会的背景
瀘西県白水鎮は雲南省の国家級貧困県である瀘西県の中でも、特に貧しい地域に位置しています。白水鎮中心衛生院は、老朽化のため建築面積の全てが危険家屋となっており、新たに建設した仮設棟も安全性に問題がありました。
このため、日本の援助により、鉄筋コンクリートの3階建て総合棟が新たに建設されることとなり、整骨科、口腔外科、手術室などが新設される予定です。
本件援助によって、白水鎮の住民の基礎医療環境が向上し、鎮および付近の住民約5万人が、安全で適切な医療環境のもと、安心して治療を受けることが出来るようになります。当館は、このプロジェクトが、貧困県における基礎医療条件の改善に貢献することを希望します。
危険家屋となっている衛生院 崩れ落ちた外壁
「雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院日中友好入院棟建設計画」とは
「雲南省怒江州蘭坪県河西郷衛生院日中友好入院棟建設計画」は、日本政府が無償資金協力により、国家級貧困県である蘭坪県の衛生院において、災害のために危険家屋となっている衛生院入院棟を再建する資金、83,098米ドル(65.8万人民元相当)を供与するものです。新しい入院棟は、日本からの草の根援助を記念して、「中日友好入院棟」と呼ばれることになります。
援助の社会的背景
国家級貧困県である蘭坪県は、海抜2千メートルを超える山岳地域に位置し、人口の約90%を少数民族が占めています。河西郷の唯一の医療機関である河西郷衛生院は、1996年にこの地域で発生した大地震と、2005年の大雪の被害により、入院棟およびその他の施設が危険家屋となっており、多くの入院患者が入院できず、自宅での療養を余儀なくされていました。 今回、日本の援助により、鉄筋コンクリートの3階建て入院棟が新たに建設されることとなり、年間のべ約300人にのぼる当衛生院の入院患者、及び地域住民約1,600名が安心して治療ができる環境が整います。 当館は、このプロジェクトが、貧困県における基礎医療条件の改善に貢献することを希望します。
危険家屋となっている入院棟 入院棟の内部