新型インフルエンザ 四川省および雲南省における新たな感染例について
新型インフルエンザ関連情報(No.21)

 

 

2009年6月15日
在重慶日本国総領事館

 

  1. 四川省、雲南省における新たな感染例
    6月12日~14日、中国衛生部は同日ホームページ上で、四川省及び雲南省において、新型インフルエンザの新たな感染例が確認された旨を報告しています。

(1)四川省第12例目
 患者は中国人男性で、6月7日、ニューヨーク発CO87K便で8日上海に到着。当日の夜FM9465便に乗り換えて成都に到着、某ホテルに宿泊。9日午後に不調を感じ、成都市第七人民医院で発熱外来を受けたあと成都市伝染病医院で隔離治療を受けていました。 (12日衛生部発表(第12例))


(2)四川省第13例目
 患者は中国籍女性で、貴州で感染が確認された患者が乗車した1224次列車の密接接触者。10日に喉の痛み、咳などの症状が見られ、11日に都江堰市のホテルで隔離されたのち、成都市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

(3)四川省第14例目
 患者は中国籍女性で、貴州で感染が確認された患者が乗車した1224次列車の密接接触者。10日の喉の痛み、咳などの症状が見られ、11日に伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

 

(4)四川省第15例目
 患者は中国籍女性で、貴州で感染が確認された患者が乗車した1224次列車の密接接触者。10日晩から喉の痛み、咳、微熱(37度)などの症状が見られ、11日に伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

(13日衛生部発表(第13~15例))

 

(5)四川省第16例目
 患者は米国籍男性。6月9日、飛行機で成都に到着、同日晩にK9482次列車に乗り、10日午前に西昌に移動。11日昼、西昌から車で布拖県に到着。9日から喉の痛み、咳などが見られ、11日晩から西昌市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

 

(6)四川省第17例目
 患者は米国籍女性。第16名目の患者と同じ行程で移動し、10日からインフルエンザと見られる症状が起こり、11日晩から西昌市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

(7)四川省第18例目
 患者は米国籍男性。第16名目の患者と同じ行程で移動し、10日からインフルエンザと見られる症状が起こり、11日晩から西昌市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

 

(8)四川省第19例目
 患者は米国籍男性。第16名目の患者と同じ行程で移動したあと、11日、西昌からバスに乗り西昌小興場に遊びに出かけていました。11日に微熱、頭痛、咳、脱力感などの症状が見られ、11日午後から西昌市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。

 

(9)四川省第20例
 米国籍女性。第19例目の患者と同じ行程で移動し、11日西昌市伝染病医院で隔離されていました。

 

(10)四川省第21例
 米国籍男性。第19例目の患者と同じ行程で移動し、11日西昌市伝染病医院で隔離されていました。

 

(11)四川省第22例
 米国籍男性。11日に布拖県で観光したあと、12日午後、密接接触者として西昌市伝染病医院で隔離観察されていました。

 

(12)四川省第23例
 米国籍女性。第22例目患者と同じ行程をとったあと、12日午後、密接接触者として西昌市伝染病医院で隔離観察され、13日昼から発熱、喉の痛み、咳などの症状が現れていました。

(13)四川省第24例
 患者は中国人男性。6月9日、上記の米国籍旅行者と同じ汽車に乗車して西昌に移動していましたが、11日から発熱、喉の痛み、咳、全身の痛みなどの症状が見られ、12日午前に病院で診療を受け、同日16時に西昌市人民医院伝染病センターで隔離治療が行なわれていました。

(14)四川省第25例
 患者は中国籍女性。貴州省で確認された患者の密接接触者。11日に成都に到着したあと、発熱し、成都市伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。
(14日衛生部発表(第16~25例

(15)雲南省第1例
患者は17歳の中国籍男性。雲南省のある中学校の学生で国内の住所は昆明市創意英国剣橋園(08年8月から米国で学習中)。上海で報告された感染例の密接接触者。6月6日、ロサンゼルスで、昆明からの14名の留学生と会合を持ち、その後9日までロサンゼルスに滞在。この際、上海で感染が確認された患者と同じ部屋に宿泊していました。
患者を含む一行12人は6月9日13時、MU586便に乗り、10日19時に上海に到着。患者はその他4名と浦東空港近くのホテルに宿泊。11日19時、一行5人はMU748便に乗り、22時15分に昆明到着、父母の運転する車で帰宅。
12日晩から当地衛生部門が自宅にて経過観察をしていたところ、13日午前発熱、頭痛、鼻水などの症状が起こり、雲南省伝染病医院で隔離治療が行なわれていました。
(14日衛生部発表 (雲南省第1例))
 

  1. 新型インフルエンザの流行状況

中国ではここ数日、新たな感染例が各地で報告されており、今後一層の感染の拡大が予想されます。在留邦人の皆様方におかれては引き続き中国国内の状況に関する関連情報に注意しつつ、冷静に対応し、手洗い、うがいの励行、及び外出時に人混みに入る場合のマスクの着用等の感染防止対策の一層の徹底をお勧めします。

 

  

    (問い合わせ先)

○外務省新型インフルエンザ相談窓口(海外への渡航関連)
電話:(代表)03-5501-8000
(内線)4101、4102


○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
(携帯版):http://www.anzen.mofa.go.jp/i/

(関連ホームページ)


○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html


○世界保健機関(WHO)ホームページ(新型インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)


○CDC(米国疾病予防対策センター)
http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語)


○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/shininful.html