新型インフルエンザの中国南西地域における流行状況について （新型インフルエンザ関連情報　ＮＯ．２８）     ２００９年１２月１７日 在重慶日本国総領事館   １.中国では12月14日10時(日本時間)現在、中国国内(香港、マカオを含む)で、死亡例173例を含む累計91,393例の新型インフルエンザ患者が確認されています。 　（新型インフルエンザ広域情報（第65報：12月14日付)）   ２.西南地域で発表されている感染者数は以下のとおりです。 （１）四川省 ５０４１例、うち死亡例１３例（１２月６日まで） （うち１１月３０日から１２月６日の週の新規感染２３９例、死亡例４例） （関連情報）   （２）重慶市　 ２０６０例、うち死亡例１例（１２月９日まで） （関連情報）   （３）貴州省　 １８１９例、うち死亡例１例（１２月１３日まで） （うち１２月７日から１３日までの新規感染５９例） (関連情報) （４）雲南省　 １８６５例　うち死亡例７例（12月１４日１６時まで） （うち１２月７日１８時以降１４日１８時までの新規感染２８５例、死亡例２例） (関連情報) ３．　WHOは、この新型インフルエンザの感染者の圧倒的多数は軽症であり、早期に回復していること、及び世界的には死者数は少なく、今後重症・死亡例の急増はないとの見通しを伝えつつ、引き続き渡航制限は推奨しないとしています。その一方で、更なる感染拡大は不可避であること、特に途上国における更なる感染拡大が懸念されることを指摘しています。更に、季節性インフルエンザでは、高齢者が重篤化して死亡する例が多いのに対し、今回の新型インフルエンザでは、海外の事例によれば、基礎疾患（糖尿病、ぜん息等）を有する者を中心に重篤化し、一部死亡することがある旨報告されています。 　また、現時点では少ないものの、健常な若者の一部においても死亡例が見られることがあります。 　在留邦人の皆様方におかれてましは引き続き中国国内の状況に関する関連の情報に注意しつつ、冷静に対応し、手洗い、うがいの励行、及び外出時には、できる限り人混みを避け、マスクを着用する等の感染防止対策の一層の徹底をお勧めします。

（問い合わせ先） ○外務省新型インフルエンザ相談窓口（海外への渡航関連） 電話：（代表）０３－５５０１－８０００ （内線）４１０１、４１０２ ○外務省海外安全ホームページ：http://www.anzen.mofa.go.jp/ 新型インフルエンザ広域情報（第65報：12月14日付) （携帯版）：http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ （関連ホームページ） ○厚生労働省ホームページ（新型インフルエンザ対策関連情報） http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html ○世界保健機関（WHO）ホームページ（新型インフルエンザ関連） http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語) ○ＣＤＣ（米国疾病予防対策センター） http://www.cdc.gov/h1n1flu/(英語) ○農林水産省ホームページ（新型インフルエンザ関連情報） http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/shininful.html