日本対中ODA40周年プレスツアーの実施(重慶)

2019/10/25
 2019年は日本の対中政府開発援助(ODA)40周年(注)ということで,10月13日から14日にかけて,在中国日本大使館が主催するプレスツアーにより,北京及び重慶在住のメディア関係者が,重慶における代表的な3つのODA案件を視察しました。
 注:対中ODAは1979年に開始され,2016年度までに総額約3兆円以上の案件が実施されています。
 
視察プロジェクト1――重慶モノレール建設事業計画(2号線)
 日本の円借款により2005年6月に開通した重慶モノレール2号線は,市民の生活の重要な足であるとともに、観光都市・重慶にとっての観光資源にもなっています。また仏図関駅の脇には,モノレール建設に従事した日中関係者の記念手形壁が大切に残されており,日中友好を示す代表的なシンボルでもあります。
 13日,プレス一行は,まずビル内をモノレールが通過する写真スポットとして有名になった李子壩駅で関係者から説明を受け,その後モノレールに乗車して隣の仏図関駅に向かい,モノレール建設者記念手形壁を視察しました。更に夕方には,当時のモノレール建設の貢献者である瀋暁陽・重慶市軌道交通(集団)有限公司前董事長にインタビューをし,建設当時の様子を詳しく伺いました。
 
   
                     李子壩駅の視察                              李子壩駅の展望台の様子

   
               モノレール建設者記念手形壁を視察               手形壁建設の経緯につき説明を受ける
 
視察プロジェクト2――重慶市長江第二大橋建設計画
 同じく円借款で建設され1996年に完成した重慶長江第二大橋(現在の李家沱長江大橋)は,伝統的な工業地帯である九龍坡区と巴南区をつなぐ重要な橋です。それまでは渡し船で河を往来していたため,常に危険が伴う上,夜間の往来ができないなど不便を抱えていましたが,この橋の建設によってそれら問題も解決し,渋滞問題の解消にもつながりました。
 13日午後,プレス一行は重慶市長江第二大橋を訪れ,端から端まで歩いて渡りながら,JICA職員から説明を受けました。

    
                   大橋を渡りながら視察                    建設の背景などにつき説明を受ける
 
視察プロジェクト3――重慶市銅梁県旧県鎮嵐槽小学校再建計画
 重慶市中心地から車で2時間の山岳地帯にある銅梁県旧県鎮嵐槽小学校は,日本の草の根無償資金協力により2003年に新校舎等が竣工しました。地元政府の資金不足により長年修理がされず,政府の安全調査で最も危険とされる危険度Dの判定を受けていたのが,このプロジェクトにより安全問題が解決し,児童により良い学習環境を提供することができるようになりました。
 14日,プレス一行は学校を訪問し,校舎や食堂を視察しながら,先生方から学校の現状等につき説明を受けました。学校には,日本からの援助であることを示すプレートが残されています。
 
    
                     学校全体の様子                             授業の様子

    
                                                         草の根記念プレート                                                関係者との交流
 
 今回,日本政府の援助によって作られたものが,今もなお現地の人々の生活に根付き,生活向上に役立っていることが確認されました。日本の対中ODAはその長年の使命を終えることとなりましたが,これら案件が種を蒔いた両国間の心の繋がりを大切にし,今後の文化・人的交流がより深まっていくことを期待します。
 
 プレスツアー終了後,各社が記事を発表しました。今回の報道を通じ,より多くの中国の皆さんが対中ODAの存在や意義を理解してくれることを願っています。
 
 
プレスツアー後に掲載された記事
iChongqing
Japan`s ODA Project in Chongqing: Lancao Primary School

人民網
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