張飛廟(雲陽県)
令和2年1月8日
中国語名:张飞庙または张恒侯庙
重慶市から東北方向に,万州まで高速鉄道で1時間半,更に陸路で約1時間の雲陽県の長江沿いに位置する。三国志の代表的な武将・張飛(注;劉備,関羽とともに「桃園の契り」を交わしたことで有名)を祭る廟である。四川省閬中市で暗殺された張飛は,頭部を切断され長江に投棄された。その首はこの雲陽まで流され,地元の漁師に拾われ,その土地に祭られるようになったという。1990年代後半,三峡ダム建設に伴い,この地域の長江の水位が数十メートル上がったことから,廟はそのままの姿で30数キロ離れた現在地に移設・復元された。長江対面の雲陽県中心部(注:三峡ダム建設に伴い新規に建設された移民の街)が眺められる。2020年1月現在,正面入口付近は工事中で臨時出入り口が設置されている。入場料35元。