当地における感染状況等の概況(2月12日現在)
令和2年2月12日
2月12日時点の状況をまとめましたので,ご参照下さい。なお,以下はあくまで皆様におおよその状況を共有して頂くべく,当館でとりまとめたものであり,必ずしも全ての関係当局に確認したものでないものも含まれていますので,宜しくご了承願います。
当館は3日から業務を再開していますところ,現地事情等に関しお気づきの点がありましたら,当館までご連絡ください。
1.感染状況
・全国的にまだ拡大が続いていますが,データ上では,疑いのある者を含む感染者の増加数は2月9日を境として若干減少に転じている様子が見られます。
・当館管轄地域における確定患者の増加数を見ると,重慶では2月6日頃から若干の減少傾向(従来の30人台から20人弱へ)が見られる一方,四川省,雲南省,貴州省ではまだ横ばい状態が続いています。
・確定感染者数を省市別に見ると,武漢市を含む湖北省(約3.3万人)が全国の約4分の3を占め,2位の広東省(約1200人)をはじめ沿海地域7省がこれに続きます。湖北省と隣接する重慶市は9位,四川省は11位,雲南省19位,貴州省21位と続いており,この順位は2月以降ほぼ一定しています。
・他方,医学観察の対象者を見ると,重慶でも依然として6千人台後半と高水準にあり,明らかに少なくなっているとの状況はまだ確認できません。四川省,雲南省,貴州省でも同様です。
2.生活環境
・現在,各地で非常に厳しい封鎖式管理が実施されており,実質的に経済活動はほぼ停止している状況です。多くの場所で,2月10日以降,春節延長特別措置が解除された形となっていますが,実際には,コミュニティごとの外出制限(1世帯あたり2~3日に一人のみ外出可等),勤務先の防疫体制を確保(監査を経ての許可制)してからの業務再開,(日本からの帰任を含む)都市間移動後の14日間自宅隔離待機措置など,多くの制約要素に阻まれ,多くの企業や工場では再開ができず,自宅勤務を余儀なくされています。日本人駐在員の中には,春節休暇で一時帰国したまま任地に戻れない(または戻さない)という状況も多数見られます。
・日本との往来に関しては,全国各地でフライトの一時運航停止や減便が行われています。当館管轄地域では,2月12日までに全ての直行便が一時停止(ほとんどが3月末まで)していると承知しています。また重慶では多くのホテルも営業活動を停止しているため,当地に到着したとしても滞在先に困るという状況にあります。
・空路や鉄道など省市を跨ぐ場合の公共交通手段は,一時停止または減便している例が多いものの,省内または市内のバス,地下鉄,タクシーは利用が可能です。他方,人との接触を努めて避けるべく,実際の利用者はかなり少ない状況です。
・当館管轄地域内では,貴州省を除く各省市で,外国人の診療を専用に行う病院が指定されており,英語での対応も可能とされています。また各病院とも病床数には十分余裕がある状況です。
・スーパーは時間限定ながら営業を続けているところが多く,生鮮食品を含め現時点では特に物資が不足している様子は見られません。薬局も同様に開業していますが,マスクや消毒液などは入手が困難な状況が続いています。コンビニはほとんどの店舗で営業を停止しています。宅配は限定的ながら業務を行っています。市外または海外からの物資輸送に関しては,交通手段の制限に加え,緊急物資の扱いが優先されるため,日本からの郵便小包等も到着までにはかなりの時間を要することが予想されます。
・重慶市の街中の様子は,当館HP「管轄区域情報」→「重慶スナップ」→「新型コロナウイルス編」でも随時アップしていますので,ご参照ください。
3.居留証等の手続き
・駐在員の査証・居留証の更新については,中国国家移民管理局からの通知で,感染防止との関係で有効期間内の手続きができなかった場合でも,処罰の軽減または免除が可能とされています。更新申請の取扱い等は各地方政府で異なるため,詳細は居住地の出入境管理局にご照会ください。
・また,日本に一時帰国中の方については,まだ正式な発表はありませんが,当館が重慶市及び成都市の出入境管理局に照会したところ,ともにまずは外専局の工作許可を手続き(オンラインで可)を行っておくことで,その後の居留許可の延長手続きにも便宜が図れるだろう,その際は事前に会社から当局に文書で連絡してもらえばより確実な対応ができるだろうとの助言がありました。正式な発表がありましたら,あらためてご案内します。
4.友好都市による支援
水戸市(重慶市にマスク5万枚),広島県(四川省にマスク8万枚),広島市(重慶市にマスク約3万枚),甲府市(四川省成都市にマスク6千枚),三条市(重慶市巴南区にマスク10万枚),和歌山県(四川省に医療用手袋5万枚),高山市(麗江市に防護服260着),藤沢市(雲南省昆明市にマスク1万枚),佐賀県(貴州省に医療マスク2万枚他),都城市(重慶市に医療物資輸出関連企業リストを提出)。
(了)
当館は3日から業務を再開していますところ,現地事情等に関しお気づきの点がありましたら,当館までご連絡ください。
1.感染状況
・全国的にまだ拡大が続いていますが,データ上では,疑いのある者を含む感染者の増加数は2月9日を境として若干減少に転じている様子が見られます。
・当館管轄地域における確定患者の増加数を見ると,重慶では2月6日頃から若干の減少傾向(従来の30人台から20人弱へ)が見られる一方,四川省,雲南省,貴州省ではまだ横ばい状態が続いています。
・確定感染者数を省市別に見ると,武漢市を含む湖北省(約3.3万人)が全国の約4分の3を占め,2位の広東省(約1200人)をはじめ沿海地域7省がこれに続きます。湖北省と隣接する重慶市は9位,四川省は11位,雲南省19位,貴州省21位と続いており,この順位は2月以降ほぼ一定しています。
・他方,医学観察の対象者を見ると,重慶でも依然として6千人台後半と高水準にあり,明らかに少なくなっているとの状況はまだ確認できません。四川省,雲南省,貴州省でも同様です。
2.生活環境
・現在,各地で非常に厳しい封鎖式管理が実施されており,実質的に経済活動はほぼ停止している状況です。多くの場所で,2月10日以降,春節延長特別措置が解除された形となっていますが,実際には,コミュニティごとの外出制限(1世帯あたり2~3日に一人のみ外出可等),勤務先の防疫体制を確保(監査を経ての許可制)してからの業務再開,(日本からの帰任を含む)都市間移動後の14日間自宅隔離待機措置など,多くの制約要素に阻まれ,多くの企業や工場では再開ができず,自宅勤務を余儀なくされています。日本人駐在員の中には,春節休暇で一時帰国したまま任地に戻れない(または戻さない)という状況も多数見られます。
・日本との往来に関しては,全国各地でフライトの一時運航停止や減便が行われています。当館管轄地域では,2月12日までに全ての直行便が一時停止(ほとんどが3月末まで)していると承知しています。また重慶では多くのホテルも営業活動を停止しているため,当地に到着したとしても滞在先に困るという状況にあります。
・空路や鉄道など省市を跨ぐ場合の公共交通手段は,一時停止または減便している例が多いものの,省内または市内のバス,地下鉄,タクシーは利用が可能です。他方,人との接触を努めて避けるべく,実際の利用者はかなり少ない状況です。
・当館管轄地域内では,貴州省を除く各省市で,外国人の診療を専用に行う病院が指定されており,英語での対応も可能とされています。また各病院とも病床数には十分余裕がある状況です。
・スーパーは時間限定ながら営業を続けているところが多く,生鮮食品を含め現時点では特に物資が不足している様子は見られません。薬局も同様に開業していますが,マスクや消毒液などは入手が困難な状況が続いています。コンビニはほとんどの店舗で営業を停止しています。宅配は限定的ながら業務を行っています。市外または海外からの物資輸送に関しては,交通手段の制限に加え,緊急物資の扱いが優先されるため,日本からの郵便小包等も到着までにはかなりの時間を要することが予想されます。
・重慶市の街中の様子は,当館HP「管轄区域情報」→「重慶スナップ」→「新型コロナウイルス編」でも随時アップしていますので,ご参照ください。
3.居留証等の手続き
・駐在員の査証・居留証の更新については,中国国家移民管理局からの通知で,感染防止との関係で有効期間内の手続きができなかった場合でも,処罰の軽減または免除が可能とされています。更新申請の取扱い等は各地方政府で異なるため,詳細は居住地の出入境管理局にご照会ください。
・また,日本に一時帰国中の方については,まだ正式な発表はありませんが,当館が重慶市及び成都市の出入境管理局に照会したところ,ともにまずは外専局の工作許可を手続き(オンラインで可)を行っておくことで,その後の居留許可の延長手続きにも便宜が図れるだろう,その際は事前に会社から当局に文書で連絡してもらえばより確実な対応ができるだろうとの助言がありました。正式な発表がありましたら,あらためてご案内します。
4.友好都市による支援
水戸市(重慶市にマスク5万枚),広島県(四川省にマスク8万枚),広島市(重慶市にマスク約3万枚),甲府市(四川省成都市にマスク6千枚),三条市(重慶市巴南区にマスク10万枚),和歌山県(四川省に医療用手袋5万枚),高山市(麗江市に防護服260着),藤沢市(雲南省昆明市にマスク1万枚),佐賀県(貴州省に医療マスク2万枚他),都城市(重慶市に医療物資輸出関連企業リストを提出)。
(了)