松漑古鎮(永川)
令和2年6月1日
中国語名:松溉古镇
重慶市中心部から西へ約140km,永川区の南端(同区行政中心部から約40km)の長江添いに位置する。長年にわたり長江上流における主要交易地の一つとして栄え,ここから先の街の輸送には馬が使われていたという。明清の時代から残る石畳添いの家並みは当時の風情を残しているが,多くの家屋は1970年代以降,無人化が進み崩壊寸前のものも多い。川羅氏総宗祠(四川に移民した「羅」姓一族の祖先を祭る祠)など若干の見所や主要な辻には,案内板に日本語も併記されている。なお,松灌の「漑」の発音は本来「song-gai」であるが,「既」に置き換えた「song-ji」という読み方が地元では定着している。