羅家坨苗寨

令和3年3月9日
中国語名:罗家坨苗寨(鞍子苗寨)

  市中心部から東へ約270キロ、彭水県の海抜800メートルの山間部に位置する苗(ミャオ)族の集落。約350人の住民全員が羅の姓を有することからこの名が付いている。地名(鎮の名)から鞍子苗寨とも呼ばれる。重慶で最大規模かつ家庭様式の最も良く保存されている苗族の集落といわれ、約500年の歴史を有する。谷を挟む両側の山麓に約80戸の「コ」の字型の家屋(中文:三合院)が密集し、今でも殆どの家で住民が昔ながらの生活をしている。家屋以外に目立った施設はないが、人なつっこい住民が多く、散策しながら今に続く伝統的な生活様式を覗かせてもらうだけで貴重な経験といえよう。2010年代に入り、貧困対策の一環で観光地化が始まっており、既に遊歩道が整備されているほか、古い家屋の修繕も徐々に進んでいる。集落の入口まで車でアクセスできるが、最後の数キロはかなり道幅が狭い山道なので注意が必要。無料(2021年2月現在)。