昆明旧市街

令和3年4月25日
中国語名:昆明老街

  昆明市内、五華区の人民中路から慶雲街にかけての一帯は、その昔、城郭に囲まれていた旧市街の中で南端に位置する。清の時代(1683年)、雲貴総督(雲南と貴州を管轄)がこの地にあった役所(中文:衙署)を総督府に格上げしたことで、人の流入が活発化し賑わうようになった。当時の商家の邸宅跡、劇場跡、孔子廟(現在は文化館)、聶耳旧家(別掲。聶耳は中国国歌の作者)などの史跡のほか、中国の茶文化を紹介する資料館などが点在。基本的には若者文化の街に見受けられるが、歴史・文化も同時に感じさせるユニークな街造りが特徴的。崩れかけの古い建物をそのまま残したまま一階は普通の商店が開いていたり、歴史的文化財の目の前に若者向けのバーがあったりと、一見組み合わせは妙に思えるが、不思議と雰囲気はバランスが取れていて興味深い。