万霊古鎮

令和3年5月31日
中国語名:万灵古镇
  重慶市中心部から西に約120キロ、荣昌区の瀬渓河添いに位置する古い街並み。別名は路孔古鎮。南宋の時代(12~13世紀)には既に、皇帝に献上する蜂蜜がこの地から出荷されていたとされる。その後、宋、明、清代にかけて、移民の到着などの影響もあり、水上の集散地として大きく発展した。通常どこの観光地でも見られる大きな門がない上、中に案内板も少ないため分かりにくいが、古鎮巡りの中心は太平門と恒昇門の間の数百メートルとなる。多くの商店に混じり、趙氏宗祠、湖広会館などの文化財も散見できるが、空き家も多く、一部区間を除けば全般的にさほど活気は感じられない。より特徴的なのは、瀬渓河に渡された長さ100メートル以上の大荣橋。石を並べたもので両脇の柵がないので渡るのには少し勇気がいる。対岸には最近作られた高さ約30メートルの黄金大仏がある。古鎮全体は入場無料だが、趙氏宗祠など一部の施設は有料。