海龍屯

令和3年6月8日
中国語名:海龙屯
  貴陽市中心部から北に約160キロ(車で約2時間)、遵義市匯川区の海抜約1300メートルの山頂に位置する昔の軍事要塞跡。重慶市中心部からも車で約3時間の距離と、日帰り旅行が可能。宋の時代(1257年)に建築が始まり、後にはこの地の歴代の首長(楊一族)の居城として使われていたが、1600年に明の大軍24万人の攻撃を受け、114日間に及ぶ攻防の末に全滅したという史実を有する(時期も故事も何となく大坂夏の陣に似ている)。台形状の地形の頂上部に宮殿跡(新王宮)が発掘当時のままに、またそこに至るまでの山尾に複数の砦跡がほぼ手つかずのまま残っている。中でも朝天関(1595年完成)という砦は保存状態が良く当時の姿をほぼ完全に残している。観光センターで登録手続きした後、専用の観光車に15分揺られ、登山口に到着。そこから飛龍関までは傾斜のきつい石段を頑張って登っていく。その後は傾斜が緩やかになり、地図で見るほど各見学先との距離もないので、比較的楽にまわることができる。観光センターからの往復には3.5時間くらい確保しておきたい。2015年に世界文化遺産に指定されている割に観光客は少なめ。利便性、景色、文化的価値、何れをとってもお勧めの観光スポットといえる。有料。