深圳日本人学校児童死亡事案を受けた安全対策連絡協議会の開催（於：成都市）
令和6年9月27日
1 9月26日午後、在重慶総領事館は、成都市において、中国・広東省深圳日本人学校児童死亡事案を受けた四川省在留邦人に向けた安全対策連絡協議会を成都日本商工クラブとの共催により開催しました。
2 冒頭、参加者全員で1分間の黙祷を行い、亡くなられた児童及び御家族の方々に弔意を表しました。
3 続いて、髙田真里総領事より、今次事案における日本人学校の児童のご逝去に対して心からの弔意を述べるとともに、事案の概況、日本政府及び在中国大使館・在広州総領事館の対応等を説明し、在重慶総領事館としても、本年6月に蘇州において発生した日本人刺傷被害事案が発生した後に今回深圳の事案が発生したことは極めて遺憾であり、管轄地域内の地方政府に対して児童を含む在留邦人の安全確保を改めて強く要請したこと、領事メールや重慶、成都における緊急会合等を通じた在留邦人への注意喚起、補習授業校・国際学校に対する安全確保の取組等について説明しました。また、日本政府及び当館としては今回の事件を大変深刻に受け止めており、児童を含む在留邦人、補習授業校の安全確保のため可能な取組はすべて行っていく旨述べました。
4 併せ領事館より、安全に係る基本的な心構え、領事メール等を受け取るための在留届の提出や「たびレジ」の活用、過去の歴史にかかわる「記念日」 、防犯対策、外国人が注意すべき事項等につき、当館作成の「安全の手引き」（本文末尾のリンク参照）に沿って説明しました。
5 成都日本商工クラブ関係者からは、逝去された児童及びご遺族に対する弔意が示されるとともに、駐在員やその家族等に対して中国における危機管理や注意すべき日の重要性等について適切に注意喚起を行っていくことがより重要となっている旨発言がありました。
6 その後、出席者より主に以下のとおり発言があり、また事案を受けた企業の対応等について意見交換が行われました。
・蘇州、深圳の事案の動機・背景が明らかにされていない状態のまま学校への安全対策が適切に強化できるかが危ぶまれ、第三、第四の事件が起こるのではないかと不安に思う。根本的解決のためには事実関係の解明が不可欠であり、日本政府は中国側に対して動機や背景について説明するようさらに働きかけを強めてほしい。
・蘇州、深圳の事案を受けて日系企業の対中投資マインドの減退を懸念。中国側は日本側の深刻な認識が伝わっておらず本件に対する日中間の認識ギャップを感じる。日系企業の不安感をケアするためにも、二つの事案の真相解明、再発防止等についてさらに中国政府に訴えてほしい。
・日本人学校のみならず、国際学校、日本食レストランなどの邦人が集まる場所等についても安全対策が必要ではないか。
・四川省内幹部によるSNS上のヘイト発言報道があったが、影響力のある人物のかかる発言は極めて多数の中国人の目に触れ、強い影響力を持ちやすいことを懸念。
・多くの自社社員が中国内の様々な場所に出張する機会がある。出張する社員には必ず「たびレジ」を登録させるよう本社にも伝えたい。
・中国における注意すべき日について今後注意したく、周囲の邦人にも安全について情報共有する。
・過去の歴史や日中関係の経緯等について知ることは重要と感じた。
7 その後、髙田総領事から改めて、今回の深センに於ける事案は大変遺憾であり許容できるものではない、日本政府として、中国側に対し、犯人の動機を含む一刻も早い事実解明と日本側への明確な説明、さらには犯人の厳正な処罰と再発防止、中国に在留する日本人、とりわけ子供たちの安全確保のための具体的措置、日本人学校に関するものを含む根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿等の取り締まり徹底を引き続き強く求めていくとともに、当館としては、本日のやりとりも踏まえ、当地における児童を含む在留邦人、補習授業校の安全確保の徹底を引き続き強く求めていく旨述べました。併せ当館として、成都日本商工クラブ等関連団体を含め四川省・成都在留邦人との間で緊密に情報共有・連携していくことを確認しました。
【席上配付資料】
○上川外務大臣と王毅中国外交部長との会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/pageit_000001_01086.html
○柘植外務副大臣と孫衛東・中国外交部副部長との会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01188.html
○柘植外務副大臣と中国日本商会・北京日本倶楽部・北京日本人学校との意見交換
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01189.html
○中国・広東省深圳日本人学校児童死亡事案を受けた中国日本商会・北京日本倶楽部・北京日本人学校と大使館の緊急会合の開催について
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_zh/chuikanki_00005.html
○スポット情報（中国：凶悪犯罪に対する注意喚起）
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2024C035.html
○ 安全の手引き
https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/files/000231047.pdf
2 冒頭、参加者全員で1分間の黙祷を行い、亡くなられた児童及び御家族の方々に弔意を表しました。
3 続いて、髙田真里総領事より、今次事案における日本人学校の児童のご逝去に対して心からの弔意を述べるとともに、事案の概況、日本政府及び在中国大使館・在広州総領事館の対応等を説明し、在重慶総領事館としても、本年6月に蘇州において発生した日本人刺傷被害事案が発生した後に今回深圳の事案が発生したことは極めて遺憾であり、管轄地域内の地方政府に対して児童を含む在留邦人の安全確保を改めて強く要請したこと、領事メールや重慶、成都における緊急会合等を通じた在留邦人への注意喚起、補習授業校・国際学校に対する安全確保の取組等について説明しました。また、日本政府及び当館としては今回の事件を大変深刻に受け止めており、児童を含む在留邦人、補習授業校の安全確保のため可能な取組はすべて行っていく旨述べました。
4 併せ領事館より、安全に係る基本的な心構え、領事メール等を受け取るための在留届の提出や「たびレジ」の活用、過去の歴史にかかわる「記念日」 、防犯対策、外国人が注意すべき事項等につき、当館作成の「安全の手引き」（本文末尾のリンク参照）に沿って説明しました。
5 成都日本商工クラブ関係者からは、逝去された児童及びご遺族に対する弔意が示されるとともに、駐在員やその家族等に対して中国における危機管理や注意すべき日の重要性等について適切に注意喚起を行っていくことがより重要となっている旨発言がありました。
6 その後、出席者より主に以下のとおり発言があり、また事案を受けた企業の対応等について意見交換が行われました。
・蘇州、深圳の事案の動機・背景が明らかにされていない状態のまま学校への安全対策が適切に強化できるかが危ぶまれ、第三、第四の事件が起こるのではないかと不安に思う。根本的解決のためには事実関係の解明が不可欠であり、日本政府は中国側に対して動機や背景について説明するようさらに働きかけを強めてほしい。
・蘇州、深圳の事案を受けて日系企業の対中投資マインドの減退を懸念。中国側は日本側の深刻な認識が伝わっておらず本件に対する日中間の認識ギャップを感じる。日系企業の不安感をケアするためにも、二つの事案の真相解明、再発防止等についてさらに中国政府に訴えてほしい。
・日本人学校のみならず、国際学校、日本食レストランなどの邦人が集まる場所等についても安全対策が必要ではないか。
・四川省内幹部によるSNS上のヘイト発言報道があったが、影響力のある人物のかかる発言は極めて多数の中国人の目に触れ、強い影響力を持ちやすいことを懸念。
・多くの自社社員が中国内の様々な場所に出張する機会がある。出張する社員には必ず「たびレジ」を登録させるよう本社にも伝えたい。
・中国における注意すべき日について今後注意したく、周囲の邦人にも安全について情報共有する。
・過去の歴史や日中関係の経緯等について知ることは重要と感じた。
7 その後、髙田総領事から改めて、今回の深センに於ける事案は大変遺憾であり許容できるものではない、日本政府として、中国側に対し、犯人の動機を含む一刻も早い事実解明と日本側への明確な説明、さらには犯人の厳正な処罰と再発防止、中国に在留する日本人、とりわけ子供たちの安全確保のための具体的措置、日本人学校に関するものを含む根拠のない悪質で反日的なSNSの投稿等の取り締まり徹底を引き続き強く求めていくとともに、当館としては、本日のやりとりも踏まえ、当地における児童を含む在留邦人、補習授業校の安全確保の徹底を引き続き強く求めていく旨述べました。併せ当館として、成都日本商工クラブ等関連団体を含め四川省・成都在留邦人との間で緊密に情報共有・連携していくことを確認しました。
【席上配付資料】
○上川外務大臣と王毅中国外交部長との会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/pageit_000001_01086.html
○柘植外務副大臣と孫衛東・中国外交部副部長との会談
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01188.html
○柘植外務副大臣と中国日本商会・北京日本倶楽部・北京日本人学校との意見交換
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01189.html
○中国・広東省深圳日本人学校児童死亡事案を受けた中国日本商会・北京日本倶楽部・北京日本人学校と大使館の緊急会合の開催について
https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_zh/chuikanki_00005.html
○スポット情報（中国：凶悪犯罪に対する注意喚起）
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2024C035.html
○ 安全の手引き
https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/files/000231047.pdf