串串香

令和3年5月7日
中国語名:串串香
 長い竹串に食材を刺し、煮えたぎった麻辣な火鍋にしばらく漬けてから食べる食事方法。食材は野菜、内臓、肉片、キノコ、豆腐、鶉卵、海藻など多彩で、竹串一本に一品が付いている。食材コーナーで自分の好きな食材を好きなだけ選べるので便利。1980年代に成都で失業者が屋台で始めたのが最初らしいが、今では成都だけでなく重慶の市内でも、あちらこちらで店の看板を目にすることができる。火鍋料理の亜流ともいえるので、「小火鍋」と呼ぶ人もいる。
 これに似たもので、鉢鉢鶏と呼ばれる料理もある。こちらも四川料理の一つで、清の時代から100年以上の伝統を有しているそうだが、今では串串香に比べると少々存在感が薄いようだ(あくまで個人の感想です)。基本は串串香と同じだが、こちらは陶器製の大鉢の麻辣スープに串刺しの食材が予めどっさりと漬け込んであり、そこから好きなものを選んで食べる方式。スープは熱くないのでやけどを心配する必要もない。
 両方とも、辛い味が食欲をそそり、ご飯がすすむので、ついつい食べ過ぎになりやすいが、あくまで火鍋とほぼ同じ原材料なので、その後のお腹の調子にはしっかり注意を払おう!