高田総領事着任のご挨拶

令和3年11月15日

 
  皆様、はじめまして。このたび在重慶日本国総領事として着任致しました高田真里(たかだ まり)と申します。10月29日に成都に到着し、成都・重慶での隔離・観察期間ののち、11月19日から活動を開始します。どうぞよろしくお願い致します。
 
  私は、1992年の外務省入省後、北京で中国語を学び、北京、香港のほか、パキスタンやインドネシアの大使館・総領事館で勤務しました。
  中国に直接関連する経験としては香港在勤が長く、計2回、約6年半勤務しましたが、中国本土での在勤は実に24年ぶりです。ご承知のとおり、その間に中国は大きな発展を遂げ、とりわけ重慶や四川省等西南部は中国全体を上回る成長地域となりました。今回着任して、ダイナミックな変化を見せる当地の状況を目の当たりにし、新鮮な驚きを隠せないでいます。
 
  当館の所管する重慶市、四川省、貴州省及び雲南省は、『三国志』に代表される歴史、豊かな食と文化、多様な自然等を通じて多くの日本人が親しみを持つ地です。またこの地域は、その飛躍的な経済発展と併せ、アジアや欧州等海外との一大交流拠点としても重要性を急速に増しつつあります。

  その中で、当地と我が国の繋がりもますます重要に、多様になっています。来年2022年は日中国交正常化50周年の記念すべき年であり、また2月には北京冬期オリンピック・パラリンピックが開催されます。日中関係が展開する中、大きく変貌するこの地域と日本の間の関係もさらに力強く発展していくことが見込まれます。私としては、日本と当地の関係のなお一層の発展のため微力ながら最善を尽くすとともに、経済、文化交流等様々な分野で増大するニーズに対して館を挙げて取り組んでいきたいと考えます。
 
  当地の在留邦人の皆様におかれては、新型コロナウイルス感染症の世界的流行が続く中、多くの方々が、出入国はじめ様々な活動を制約され、不安な日々をお過ごしのことと存じます。総領事館としては、皆様のご不安やご不便が少しでも軽減されるよう、日々の情報発信や意見交換等の取組に引き続き積極的に努めて参ります。
  当地の在留邦人・日系企業の皆様にとって「敷居のない」総領事館を目指すことが私の目標です。どうかいつでもお気軽にお声をおかけ下さい。日中関連の諸行事を含む様々な場で各界の皆様とお目にかかれる機会を、心から楽しみに致しております。
  今後ご指導の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
令和3年11月
在重慶日本国総領事
高田 真里